福島の上空がどうしたこうしたという釣り広告をクリックするとトロイの木馬に感染しているとの警告が出てウザい音がなるやつ、増えてるみたいっすね。
なんてことはないブラウザを閉じれば終わりなんだけど、とりあえず電話をかけてみたい。
本家マイクロソフトのサポセンではガイダンスを数段階経由しないとオペレーターとお話させてもらえないところ、偽Windowsサポートセンターでは数コールで「マイクロソフトのサポートセンターです。いかがされましたか?(超カタコト)」と担当者直通で便利である。
日本のIP電話番号を使用
どういうわけだか使用されている電話番号は全て楽天コミュニケーションズ(元フュージョンコミュニケーションズ)のもので、サイトを構成するファイル名のクセ(けたたましい警告音の音声ファイル名yakituku.mp3など)とあわせて日本人の関与が強く疑われるものの、実行犯というか通話先は海外っぽい感じだった。
相手の方とお話をしてまず感じたのは通話品質の悪さだ。海外に転送されているのか知らんけど、遅延と途切れが酷くて何度も聞き返す場面があった。これじゃあ詐欺ろうにも会話が成立しにくくて効率が悪いじゃないかと心配になるレベルで、相手の方のカタコトも相まって、こちらが相手の意を汲み取ってどうにかこうにか会話が成立する。
個人情報は奪われるのか?
報道によれば、怪しいソフトをインストールさせられパソコンのデータを人質に金銭を要求されるというものだったので、その手口を知りたいと思いまして騙された振りをしてみる。
まずはWindows sandboxに使い込んでるっぽい雑然としたデスクトップ環境を作り、監視ツールを入れ、企業秘密だとか個人情報など重要なデータが入ってそうな仰々しい名前を付けた囮フォルダを目立つ所に置いて詐欺師を招待してみるのだが、相手の指示でインストールさせられたプログラムは正規のリモートデスクトップツール(LogMeIn)のみで、詐欺師の方がデスクトップにログインした後も特にデータを嗅ぎ回るという事も無く、いちおうダミーのデータに食いつくもパスワード保護されているというだけでソッコーで諦めてしまうし、パソコンを暗号化するなどして解除したけりゃ金払えという事も全くなかった。
簡潔に言うと、リモートでログインしてくる(というか招待するのはこっちだが)だけで、特にパソコンのデータをどうこうするという事もなく、ただただ金を払えと言うばかりで脅しとして成立するような行為はない。
被害者の方による歩み寄りというか協力がなければ、入金にまで至るのは非常に難しいだろう。いったいどのようにして金を騙し取られるのかという好奇心は残念ながら満たされなかった。
もうちょっとネタになるかと思っていたんだが、正直拍子抜け・・・。国際的な詐欺の手口としては非常にずさんで、正直ガッカリ!
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