鉄液肥の作り方

アクア系YouTuberの方の動画で、硫酸鉄(II)とクエン酸で二価鉄の液肥を作るってのに触発されて自分もやってみた。
硫酸鉄(II)は一般向けになると硫酸第一鉄という名称になるらしい。

硫酸鉄(II) 硫酸第一鉄

黒豆を黒くする食品添加物として使用されたり染料としても使われるものなので、使用量が適切であればアクアリウムでの液肥の原材料として使用してもまず問題ないだろう。

クエン酸は百均がオススメ

レシピ

YouTubeでのレシピではADAグリーンブライティアイアンと同等の500mg/lの鉄濃度を目指して作っていたが、その方のレシピで計算してみると約400mg/lという結果だったので、少し量を増やした。

硫酸鉄(II)7水和物のモル質量は278.01、うち鉄は55.85グラムなので、硫酸鉄(II)7水和物2.5グラム中の鉄は約0.5グラム

500mg/lの場合
水1リットル(※精製水・蒸留水がベター)に対して硫酸鉄(II)を2.5グラム、クエン酸を5グラムを溶かす

※水道水を使うと水源により亜硝酸塩や硝酸塩が含まれていて溶液中の硫酸鉄(II)と反応して出来上がりが茶色っぽくなってしまうことがある

硫酸鉄(II)だけを溶かしても二価鉄になると思うんだけど、キレート化ってやつですか。

※原料の硫酸鉄(II)が錆びて来て水溶液の黄色みが強くなった(三価鉄の比率が多くなる)場合にはビタミンC粉末を加えて還元すると良好な結果が得られた。

完成した鉄液肥 黄色っぽい

さらに10倍に薄めるとメネデールと同等になる

使用方法

ADAグリーンブライティアイアンの使用方法と同じ

一説に寄れば、淡水飼育水の場合、二価鉄濃度0.1~0.3mg/l程度が水草をはじめ生体やバクテリアにも良いって事なので、飼育水を作る際にその程度になるよう調整して使ってます。作り置きの飼育水50lに対して10~30mlという具合に惜しみなく。

保存方法

基本は冷暗所に保存だけど、大事に保存するより惜しみなく使い変色など異変があれば迷わず捨てるのがよいです。

精製水や一度沸騰させて冷ました水を使うと持ちが良くなるかもしれん

材料の硫酸鉄(II)のほうが使い切る前に変色しそうだなぁ

2022/06/09 追記

やっぱり錆びてきた

茶色い部分は三価の鉄、いわゆる錆。

ジップロックを二重にして密閉していたのにもかかわらずこの有り様、やっぱ酸素を通さない袋に入れてエージレス®も入れておかないと長期保存は厳しいかもしれん

もったいないので茶色い部分を除けて使ってるんだけども、気になるのは劣化した材料を使ってもちゃんと二価鉄が含まれているのか?って事だ。

そう簡単に二価鉄の液肥が自作出来て良いのかよ本当に二価鉄が含まれるのかよっていう疑念もあったのでテストしてみる。

二価鉄の存在確認

パックテストなど試験薬は高くて嫌になっちゃう。

二価鉄の存在確認だけで良ければ過酸化水素水(オキシドール)を加えて二価鉄を酸化させるのが手っ取り早い。なんといっても安いしその辺で売ってる。

自作鉄液肥
自作鉄液肥+オキシドール

はい簡単。水溶液中の二価鉄が酸化されて三価鉄となり錆汁色になります。

理科室的には二価鉄水溶液にアンモニアを加えて緑白色の沈殿を得る方法が一般的だろうけど、水溶液が薄すぎて上手くいかんかったです。

コメント

  1. […] 二価鉄添加 0.3mg/l […]

  2. […] 二価鉄の添加を始めてからマツモ様がモリモリ増えて困る […]

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