フィッシュレスサイクリング法で金魚水槽を立ち上げる 実践編

近所のドラッグストアでアンモニア水の取り扱いがなかったので、間に合わせで代用品を買ってきた。

DAISO 水質調整剤

近所の店を巡ってるあいだに思い出したんだ。ダイソーにヤバいやつが売られていることを。

チオ硫酸アンモニウムて・・・ただの肥料じゃねーか

こんなもんをバクテリア剤と混同させるような売り方をする大創産業さんの思惑がわからない。

水槽のセットアップ

今回使用するのは60cm規格水槽と上部濾過+底面濾過の直結、底床は普通の細目砂利

上部濾過に入れる濾材は使い古しのモノボールを煮沸消毒したもの。上部濾過って意外とたくさん入るもんだね。

バクテリア剤はスーパーバイコムの予定だったけど、今回はジェックスのやつに。あと淡水では嫌気用だけどカミハタのバイオペレットを底床の底面濾過のない部分に埋め込む。以前は粒状のナイトレイトマイナスを愛用していたんだけどいつのまにか終売してた。かなしい。

立ち上げ

水を張ってカルキを抜いてダイソーのヤツを目分量(アンモニア含有量がわからんので)で入れて、ジェックスのサイクルとベストバイオを規定量、さらに味醂を10mlほどぶちこんだ。

味醂は従属栄養細菌の餌として。味醂には炭素源あるいは水素供与体となる糖分とアルコール、0.1%未満と微量ながら窒素分も入ってる味醂まじ有能。

まずバイオフィルムを作りたい属ががんばって濾材などに定着してくれないと、浮遊性が強い菌の居候先がなくて落ち着いてくれないらしい。

あとは亜硝酸塩の推移を見守りながら適宜アンモニアを追加していく。

カルキ抜き自作

ダイソーにハイポがあったので、ついでに液体カルキ抜きを自作した。

カルキ抜きと言えばテトラ コントラコロラインが有名で、それを真似た多くの自作レシピがあるけど、使用量が全く同じキョーリンの液体カルキ抜きの成分がチオ硫酸ナトリウム1.6%だと判明したのでこの濃度を採用する。理論値より濃いめ。

水250mlにハイポ4g はい完成。

お好みでメチレンブルーか食品用着色料を一滴垂らして着色すると雰囲気でるよ

経過

  • 初日
    • ダイソーの水質調整剤(硫酸アンモニウム)目分量で投入
    • 味醂 10ml添加
    • バクテリア剤 規定量添加
    • 二価鉄添加 0.3mg/l
    • アンモニア濃度 –
    • 亜硝酸塩濃度 0.3mg/l以下(測定下限)
    • 硝酸塩濃度 –
  • 2日目
    • アンモニア水 3ml添加
    • アンモニア濃度 –
    • 亜硝酸塩濃度 0.3mg/l以下(測定下限)
    • 硝酸塩濃度 –
  • 3日目
    • 水がすっごく白濁
    • アンモニア水 3ml添加
    • 味醂 3ml添加
    • アンモニア濃度 –
    • 亜硝酸塩濃度 試薬が僅かに変色 0.4mg/l程度か
    • 硝酸塩濃度 –
  • 4日目
    • 水の白濁は収まり気味
    • アンモニア水 3ml添加
    • 味醂 添加なし
    • アンモニア濃度 –
    • 亜硝酸塩濃度 0.8mg/l弱
    • 硝酸塩濃度 –
白濁した水
白濁した水

白濁はバクテリアによって産生された菌体外粘性多糖体(グリコカリックス)によるもの。バクテリアが増え始めた証拠とも言える。
生体が入ってれば即水換えだけど、フィッシュレスなら放置でおkなのが楽ちん

これまで添加したアンモニア水9ml(アンモニア855mg)が完全に硝化されると2308mg(40mg/l)の亜硝酸塩を経て3116mgの硝酸塩(55mg/l)となるはず(ダイソーのヤツの分は計算外)なんだけど、反応は随時進むし僅かながら脱窒もするので全体像を捉えるのはなかなか難しい。

亜硝酸塩 4日目は0.8mg/l弱

そうだアンモニア試薬があったはずとゴソゴソしたら・・・

いつのかわからんヤツが出てきたのでポイ

欲しいときに切らすのが試薬。硝酸塩試薬はやく届け。
おそらく今はアンモニア過多の状態だと思うので、白濁が落ち着くまでは添加しないか量を少し減らし様子をみます。

  • 5日目
    • 白濁続く
    • アンモニア水 1ml添加
    • 味醂 1ml添加
    • アンモニア濃度 –
    • 亜硝酸塩濃度 1.6mg/l
    • 硝酸塩濃度 –
  • 6日目
    • 白濁続く
    • アンモニア水 1ml添加
    • 味醂 添加なし
    • アンモニア濃度 推定12mg/l
    • 亜硝酸塩濃度 0.8mg/l
    • 硝酸塩濃度 20mg/l

換水せずに1日で亜硝酸塩が0.8mg/lも下がり、それに伴い硝酸塩が蓄積してきたという事は、硝化作用が働き濾過システムが立ち上がってきたと言って良いんじゃなかろうか。

ズガーンと亜硝酸塩が上がるのを想像していたけど少々拍子抜け。そして思いのほか亜硝酸酸化細菌の仕事始めが早いのに驚いた。

亜硝酸塩と硝酸塩の濃度から推定すると6日間で330mgのアンモニアが処理された事になり、バクテリアの指数関数的増加にともなって明日以降も亜硝酸塩の数値が下がり硝酸塩が増加するはずだ。

頃合いをみて全換水すれば飼育出来る環境になるだろう。

総括

初めてのフィッシュレスサイクリング法で手探りだったけど、アンモニアを過剰に入れてしまったような、しかしながら濃いめのアンモニアが功を奏してる部分もあるような気がする。濾過システムは下水処理のようなものだし微生物にとって毒にならない範囲であれば養分は多い方が良いのかもしれない。

亜硝酸塩の数値減少が思っていたよりもずっと早い時期に起こったのは、生体入りの水槽であれば慌てて水替えをして捨ててしまうような亜硝酸塩濃度をキープしていたことによって亜硝酸酸化細菌の増殖に寄与したのではないかな。

驚いたのは、バクテリア以外の生物を入れていないのに3,4日目あたりから、魚を飼っている水槽と全く同じ匂いがするようになった事だ。いわゆる水槽の匂いの原因物質は微生物によって作られるのだろう。

しっかり段取りしてやるつもりだったんだけど、結局はアドリブw

実際にやってみると圧倒的に楽でした

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