先日から使い始めて大変気に入っているX PRIMEだけど、好評だったSUSTINAから何がどう変わったのか調べて見た。

ZPの不採用
X PRIMEのベースオイルはENEOSが誇るWBASEだが、SUSTINAの目玉であった摩耗防止剤ZPは残念ながら不採用となった。
摩耗防止剤にZnDTPを採用するなど添加剤関係は大幅に変更された。
ZP不採用と言うことは、SUSTINAとは全く別物の新しいオイルという事だ。
SUSTINAには相当に力が入っていたから、ZPを採用しない決断には勇気がいるだろう。X PRIMEに対する決意だったかもしれない。
LSPI対策
SP規格で必須のLSPI対応についてCa系清浄剤の削減が有効であることをトヨタがいち早く公表していたのは記憶に新しい。
X PRIMEではCa系清浄剤を削減してMg系清浄剤で補い、特にCa系清浄剤には日石時代から研究が続けられていたというホウ酸カルシウムサリシレートが使われる。
ホウ酸カルシウムサリシレートについては、是非文献を読んでみて欲しいとの事だったので今後勉強したいと思う。
MoDTCの増量
SUSTINAではMoDTCは酸化防止剤的に少量添加されていたが、X PRIMEではFM剤として使われる。
MoDTC、ZnDTPとも酸化防止剤としてLSPI対策に有効なのでZP(酸化防止の機能はない)を諦めたというところもあるのかもしれない。
すげえ粘度指数
X PRIME 5W-30の粘度指数は236もある!(SUSTINA5W-30では194)
0W-20あたりの粘度グレードでは粘度指数200超は珍しくないが、5W-30で236もあるのはびっくりした。それがいつものスタンドで買える。
冷間時の燃費が良かったのは高い粘度指数のおかげかもしれん。
当分の間、オイルはX PRIMEばかりになりそう
さあドライブへ行こう
One thought to “ENEOS X PRIMEは何が変わったか”